アメリカ合衆国の秘密に包まれた特殊部隊、1st SFOD-Dー第1特殊部隊デルタ分遣隊-は、その装備品から特殊です。デルタフォースやCAG,Tier1とも呼ばれる彼ら(以下、デルタ)は、既製品を自分たちの使いやすいように改造して使用したり、特定のタクティカルギアメーカーに依頼し、作戦に必要な機能を備えた(それでいて、不必要な機能は排除された)装備品を身に着けます。
ステハン代表は、それら「デルタメイド」や「デルタカスタム」「フォートブラッグ物」と呼ぶ独特な雰囲気の装備品の虜なわけですが、時にはそれがメディアに掲載され、装備品フリーク界隈に波紋を呼んだりします。
ところで、イラク戦争あたりからデルタが身に着けているとあるパッチがあります。
それが、反射素材でありながらIRストロボ機能を備えたフラッグパッチという尖った性質のものなのですが、こちら米軍内でも何百枚とあるわけではないようで、下手すると数人~数十人のオペレーターに数枚しか支給されていないのでは、という超レア物になっているようです。
その希少性から、日本においても海外においても、フラッグパッチサイズながら一枚20万円を超えて取引されています。ド級のコレクタブルアイテムと言えるでしょう。
不思議なふくらみのあるこのパッチは、デルタファンの間では憧れのアイテムとなっているのです。ちなみに、このふくらみの中には夢や希望などというぽわぽわしたものは入っておりません。後述します。
その構成ですが、詳しいことは海外のマニアがYoutubeで解説しています。それらしい検索ワードで検索するとすぐに出てきますので、ご覧ください。
簡単に説明すると、
・2層構造になっている。表層は、反射素材かつ単一方向透過性のある素材でできている。反射面に白黒のアメリカ国旗が印刷されている。2層目は、貼り付けのためのベルクロ層になっている。
・それぞれの層は、0.5インチくらいのグログランテープで閉じられていて、中には小さなIRストロボの基盤と、IRストロボを拡散するためのシリコン板からなる発光機が入れられるようになっている。口はベルクロ開閉になっている。
・おおむね、3.5”×2.5”くらいのサイズである
という仕様なわけです。これは、日本語でも解説されているブログがヒットしますので、隠すこともない事実でしょう。
今回、Stagehand Tacticalでは社運をかけて(?)このパッチを部分的に再現をすることにいたしました。前置きが長くなりすぎですね・・・。
さて、リリースするのは、IRストロボ発光機を除くパッチ部分のみです。残念ながら、専用に設計された基盤を使われているので、電子工作さっぱりのステハン代表には再現ができませんでした。
しかしながら、独特なギラ付きや波打った外見など、かなり実物に近づけたのではないでしょうか。
レア物のリプロ品というのは、喜ばれる方がいる一方で、コレクターの方からすると持っているものの市場価値が下がるわけで、あまりいい顔はされないのかもしれません。しかし、今回のプロダクトを含め、ステハンの製品は海外に一切輸出しません。それは、私のポリシーが「日本人のために影から仕事をする」だからです。
このパッチのリリースが、日本人のデルタファンの装備の1ピースに加われば、私もモチベーションアップにつながります。
是非、手に入れちゃってくださいね!